ミヤイチ・アーチストに是非ご応募ください!(審査はありますが…星野博のクドイ話)
杜の宮市のファウンダー?…2000年に活動を始めた星野博です。何かの機会ごとにクドイ話をして煙たがられておりますが、それでも杜の宮市は何を目指しているか、どんなまつりか、何をあがいているかなどを伝えてきました。今回は「381 arrtist」(ミヤイチ・アーチスト)の話です。
杜の宮市の面的展開
様々な活動と同じく、新型コロナウィルス感染症に翻弄された杜の宮市。2020年2月には5月開催予定だった「第20回杜の宮市」を中止とし、替わりに120枚のアマビエフラッグを一宮の駅前に飾りました。続いて、ほぼ毎月の小さな「まちの宮市」の実験を経て、2022年5月には「杜の宮市re:20th.」として杜の宮市は復活しました。
この間は、コロナ禍の中で、文化と交流をどうしていくかを探る過程であるとともに、年に1回の「杜の宮市」から、年間通じて様々な場所での色々な催事への展開を模索した時間でもありました。ほぼ毎月開催の「まちの宮市」、一宮市まちなかウォーカブル社会実験「ストリートチャレンジ」への参加、「クラフト・フードリンク・パーティ」や一宮七夕まつり「にぎわい広場」出店者調整、・・・
こうした時間と場所の面的展開のカギとなったのが「381 artist」(ミヤイチ・アーチスト)でした。
「381 artist」(ミヤイチ・アーチスト)って?
2001年の第1回からずっと、年に1回の杜の宮市の出展者は全部門で審査によって決定されてきました。会場は徐々に広がり、真清田神社の境内からまちへ飛び出して、近年では全長1.38kmとなっています。けれでもその時々に、いつもブース設置可能数の数倍の方々からご応募を受けました。それを外部の専門家審査員が選定します。毎年だいたい12月に募集し、1月に決定しています。
2020年の第20回までは、年に1回の「杜の宮市」の出展者を選定するだけでした。その20回が中止になり、「まちの宮市」が始まっていく過程で、第20回に出展予定の選定された方々を「381 artist 2020」(2020年度ミヤイチ・アーチスト)としてそのまま認定し、その方々に2020年度(2021年3月まで)の「まちの宮市」に出ていただくようにしました。翌2021年も「杜の宮市」は開催できませんでしたが、同じように「381 artist 2021」(2021年度ミヤイチ・アーチスト)を審査選定し、その方々に「まちの宮市」や一宮七夕まつりなどに出ていただくことで、杜の宮市の時間的・面的な展開をしました。
「381 artist」(ミヤイチ・アーチスト)は、何倍もの倍率を超えて選定された方々で、その方々に一宮などでの文化・交流イベントにどしどし高品質なブース出展をしてもらおうとするものです。2023年度の展開はまだこれから決まっていきますが、基本的にはこの形が踏襲されていきます。
なぜ審査?…「381 artist」(ミヤイチ・アーチスト)の個性が創る「杜の宮市」
外部専門審査員は匿名ですが、著名なその分野を熟知する方々を広域でお願いしています。
なぜ審査をするのか。それはもちろん物理的に設置可能なブース数を超える応募があるからです。しかしそれは、とても大切な未来への意味を持っています。
杜の宮市などに出展していただく「381 artist」は、基本的には審査でしか出展者を選びません。売れる人、有名な人、有名人を招待するようなことはしません。その時の審査員の指向が影響して合格者に変動はあるものの、審査でしか選びません。
これは例えば杜の宮市では、出展する方々一人一人が杜の宮市そのものということではないでしょうか。一人一人の出展者の個性が積み重なることで杜の宮市の個性が形成されている。杜の宮市の特徴は出展者の個々の特徴が造り出している。大きくなった杜の宮市でも、出展者一人一人が主役であり、主題である。そうした一つ一つ、個々の表現の集合体が、塊となってこの地に現出するのが、その時々の杜の宮市などとだと思います。
その個性や表現、ありようや姿は、イベントの当日に現出しつつ、同時に未来の文化と交流へ向けての実験であり、メッセージであり、継続する想いともなっています。既に初期の杜の宮市で育った子供たちが、今の杜の宮市を支える表現者やスタッフとなり始めています。今の出展は過去と未来の、文化と交流と繋がっています。
ブース出展の応募締め切りは1月5日(木)となっています。ぜひ今回も、強く深く豊かにしっかり、個性や表現、ありようや姿を文章や画像、ウエブへのリンクなどで示していただき、ご出展の応募をしてください。